みなさんこんにちは。
脱力系ゆるママです。
今回は2020年11月に出産した時の、体験レポートを3部作に分けてお届けします。
目次
出産日が一日ズレ込むハプニング
昨夜からの眠れないレベルの陣痛で苦しみ、ずっと時計と睨み合いっこしていました。
時間は朝の7時半を回ったころ、血圧、採血、検温をされ、痛みが更に増し、間隔は5.6分になっていました。
この時に麻酔の先生は何時に来るのか聞くと
と言われました。
陣痛の痛みで1分1秒を争う事態になっていたことから、絶望感に襲われる中で麻酔科の先生を死に物狂いで待っていました。
ほどなくして昨日と同じ担当の助産師さんが来ると、安堵感から号泣してしまい、痛さと涙で呼吸が乱れてしまいました。
と助産師さんに注意されてしまいました。
痛くて呼吸が乱れると赤ちゃんが苦しくなってしまうので、バルーン挿入の時と同じ、深く吸って長く吐くのが大切です!(でも痛いと乱れるよね・・・)
間もなくして主治医も登場し、私の痛がる様子を見て早速内診してもらいました。
痛さのレベルからして子宮口7.8cmくらい開いてるんじゃ?!と思いましたが、まだ子宮口は5.6cmくらいしか開いていませんでした。
救いの神、麻酔医の登場
9時半になり、ようやく麻酔の先生が登場しました。
早速麻酔薬を投与してもらい、自分で追加できる分もセット完了。
しばらくすると徐々に痛みが和らいできました。
MAX10から3くらいまで痛みのレベルが下がりました。
子宮口がみるみる拡がっていく
痛みが和らいだお陰で呼吸が上手くできるようにまで復活しました。
麻酔を投与してからおよそ1時間くらい経った頃、内診すると子宮口7cmに!
内診は少し痛みはあったものの、夜中の陣痛に比べたら比にならないレベルなので全然耐えられました。
そこから30分後、子宮口8cmになり、子宮口は開いてるけどまだ少し赤ちゃんが上にいる状態のため、もう少し時間がかかると言われました。
麻酔レベルを上げて(自分でボタンを押して追加した)いくと、これ以降内診の痛みが消えました。
午後12時を回り始めた頃、子宮口9cmになりました!
この辺から頭が朦朧として時計が見れなくなりました。
13時頃、とうとう子宮口が全開になり、それでも赤ちゃんの頭がなかなか降りてきてくれません。
赤ちゃんがデカくて降りてこない!?
何度も主治医や助産師さんが陣痛を促すために子宮口をグリグリして、陣痛とイキむタイミングを合わせて(これが私には難しかった)トライしても子宮口から頭の先以降降りてきません・・・。
気づくと子宮口全開のまま数時間経過していました。
途中で主治医が回旋異常などを起こしていないか確認するため、超音波で確認しましたが、特に問題ありませんでした。
恐らく赤ちゃんが少し大きめで、お母さんが初産なのもあって時間がかかっているかもね。
赤ちゃんは心拍を見る限り元気だよ! 子宮口全開してから3時間経過しているし、吸引分娩で分娩補助をしますか?
と、先生から吸引分娩の打診が来ました。
吸引分娩を初体験
吸引はリスクを考えると5回までしかできないの。
5回しても出てこなかったら帝王切開に切り替えなくてはいけないから、頑張って吸引とイキむタイミングを合わせて産みましょう!
注意ポイント
チャンスは5回まで。
それを逃すと帝王切開になってしまいます。
なんとかこの子を吸引で産みたい!
(心の声)
吸引分娩で産み落とす覚悟をしたのも束の間、吸引分娩をするには赤ちゃんがもう少し降りてこないと難しいので、そこまで頑張ってイキんで自力で降ろすしかありません。
気づけば助産師さんや麻酔の先生も増員され、最後に一番強めの麻酔を投与してもらい、陣痛のタイミングに併せて深く呼吸を吸って、止めて一気にイキみます。
こんなの聞いてない!
このイキむ瞬間に溝落ちあたりを真下にアバラが折れそうなくらいの強さで思い切り押されて思わず苦しくて痛くて声を出してしまいます。
声を出したら力が逃げてしまうから、声出さずにイキむ方に力を入れて!
と言われても、反射的に苦しくて痛くて怖くて声が出てしまい、辛すぎて大の大人が大勢の前で大泣きしてしまいました。
我慢なんでできないくらいめちゃくちゃ苦しかったです!
イキむのも無痛なので自然分娩みたくおのずとお腹に力が入るわけではなく、自分で意識してイキまないといけないので、力強くイキもうとして頭の血管がキレそうな感覚になりました。
無痛分娩の意味ないじゃん!
と思いながら早く産まれて〜!と切に願っていました。
何度か助産師さんたちに励まされて10回くらいの死ぬ思いを込めたイキみと吸引、会陰切開のタイミングでとうとう赤ちゃんが誕生しました!
本陣痛からおよそ13時間で我が子に対面できました。
これまでの強めの内診(子宮口を刺激するグリグリ)は無痛分娩が故にできる処置かと思います。
自然分娩なら痛過ぎて気絶してると思います。
赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、更に号泣して呼吸困難になりましたが徐々に落ち着きを取り戻せました。
カンガルーケアはあっさり
産まれてから体をキレイにしてもらった赤ちゃんを早々に胸の上に置かれます。
この時写真や動画を助産師さんが撮影してくれます。
スッピン(化粧もカラコンもNG)だし涙と疲労でぐちゃぐちゃになった顔を映さないでくれ・・・。
せめて加工アプリ使ってくれ!!!
という切なる願いは届きませんでした。
やっとの思いで生んだ我が子を抱く頃には、体力を消耗し過ぎて意識が朦朧としていたのもあり、感動というより放心状態に近かったです。
産後処置は快適
吸引器を挿れるために会陰切開をしたので、会陰縫合をしたり、残った胎盤などの残留物を掻き出したりするのですが、無痛処置のおかげで後処置はまったく痛くありませんでした。
産みの苦しみから開放された5分後くらいに、早速旦那さん(病院近くに待機してました)に産まれた報告をするため分娩台の上でスマホをいじってました。
会陰縫合などの産後処置は、本来自然分娩であれば人によっては痛みが生じるそうなので、スマホをいじれるほどの余裕があったのはまさに無痛分娩の恩恵だと思えます。
面会〜分娩台を降りるまで
旦那さんと15分間だけ面会をして待望の赤ちゃんを抱っこしてもらい、数日ぶりに家族3人揃ってホッとしました。
旦那さんの面会時間が終了した後、赤ちゃんも保育室へ運ばれていき、しばらく分娩台の上で休むことになりました。
促進剤や麻酔などの影響なのか、熱が38度台まで上がり、ホルモンバランスが崩れたのか汗が止まりませんでした。
助産師さんにお風呂も入れてなく汗もかいているのでホットタオルで全身拭いてもらい、そのまま少し休んでいました。
しばらくすると夕食を持ってきた助産師さんが現れ
ここ(分娩室)で夕飯食べちゃおうか!
ということで、分娩台の上で夕食をいただきました。
食後しばらくすると再び助産師さんが車椅子を引いてきて入院ベッドに戻る準備をしてくれました。
足の感覚も少し戻っており、なんとか分娩台から車椅子へ移動し、車椅子で自分の入院ベッドまで運んでもらいました。
そのまま自分のベッドで出産当日の終止符を打ちました。
痛みに耐えられるか心配な人は無痛分娩がおすすめ
無痛分娩でも出産予定日に産まれないトラブルに見舞われたため
◆麻酔効果が切れた中での子宮口5.6cmの陣痛を味わう
◆イキむ時に溝落ちを肋骨が折れそうなくらい思い切り押された
という「痛みが全く無い」とは到底言えない無痛分娩でしたが、それでも私は無痛分娩を選択して本当に良かったと思いました。
自然分娩だったら想像ができないくらい取り乱していたと思います。
産後の回復も比較的早かったので、これも無痛分娩の恩恵だと思っています。
この初産レポは、妊娠生活中に出産への恐怖心や疑問を解消するために様々な経産婦さんたちの出産レポを読み漁り、だいぶ糧になったので、私も出産したら絶対に書く!と心に決めていたものです。
初産は特に不安感も多いですし、私のようなビビり屋さんも少なからずいると思いますので、そんな妊婦さんたちのお役に立てたら幸いです。