みなさんこんにちは。
脱力系ゆるママです。
私は20代前半でお金を貯めて、25歳で小さな飲食店を立ち上げました。
当時は私ひとりではなく、実際に調理師免許と技術面を持ち合わた元夫と共に独立しました。
高卒で経営学をまともに学んだことも無い、ド素人が勢いだけで立ち上げた飲食店。
今日はそんなエピソードを元にこれから独立・開業をする人たちへ向けたお話です。

こんな方々に届けています。
☑小さなお店を開業しようと考えているがやはり怖い
☑特に経営学を学んでなくても独立できるのか
☑独立に必要な資金は実際どれくらいなのか
☑これから個人店は生き残れるのか
☑独立を夢見て飲食店で修行している
☑カウンターメインの飲食店を開業したい
☑ どんな場所で開業するのがいいのか
☑独立するのに重要なことはなにか知りたい
目次
夫は技術を培う、私は資金調達をする

当然かといえばそうですが、「技術」はお金を払っても手に入りません。
当時、元夫が技術を身に付け「焼き鳥」をメインメニューにした小さな居酒屋を立ち上げました。
◆私は開業資金を貯める
◆元夫は技術を培う
といった役割分担で私が25歳、元旦那27歳で独立を果たしました。
【資金調達】技術はあるけどお金が無い
私の独立はどこからも融資を受けずに自己資金のみで立ち上げたため、恐らくレアケースです。
ほとんどの人が自己資金のみで立ち上げることは困難です。
ただし、事業計画書の内容さえしっかり固まっていれば、独立をするための開業資金を助成する制度や、融資をしてくれる制度が多々あります。

⚠商工ローンは金利がとても高いのでおすすめしません!
住まいの自治体が行っている
◆創業支援金(融資)
例 年率0.6%(自治体によって変わる)
※毎年利率などが変わるのでこまめにチェックすることをおすすめします。
公的機関が行っている
◆金融政策公庫(融資)
例 年率3%以下(内容により変動します)
などがおすすめです。
今はクラウドファンディングなどでも資金集めが可能です。

⚠個人的にはあまりおすすめしません。
◆自己資金(融資含む)で創業した方がマッチポンプになり結果経営に対するプレッシャーがかかるため、経営維持しやすいのです。
特に経営学を学んでなくても独立できるのか
飲食店においては結論からいうと全く問題ないです。
むしろ飲食店に限らず机上でカリカリやっていた内容というものは本番を迎えると全くと言っていいほど無意味になると思います。

経営学を学んでいない私が言うのもおかしいですが、逆に学んでなくも経営維持は可能でした。
実際に立ち上げてみて大切だと思ったことは
ポイント
◆ブレないコンセプト
◆まず行動しバッターボックスに立つこと
なんだとわかりました。
上手くいかなくても行動したことに大きな意味がありました。
独立のきっかけはホームシックから
元旦那が独立を夢見たエピソードを上げてみます。
地方から東京に上京した時に、周りに家族も友人もいなく、修行として入社した職場では厳しい試練の毎日で孤独に苛まれる日々を送っていたそうです。
そんな中である日近所の小さな小料理屋にフラッと立ち寄ったところ、そこは夫婦で営んでいる居酒屋でした。
そこに来ているお客さんたちはほとんど近所の常連さんばかりで、小さなコミュニティーが築き上げられていたそうです。
第二のふるさとになるお店

「アウェー感満載だな・・・」と気まずそうにしていたところ、一人の常連さんが快く声掛けをしてくれたのをきっかけに、そのコミュニティーの仲間入りを果たしたそうです。
それから週に数回、第二の実家のように、足繁く通い、日々の辛さをそこで癒やしていたそうです。
深夜食堂のようなお店だと言ってましたね。確かに通いたくなります。
それを機に、「将来こんなお店を持てたらいいなぁ」と夢見るようになった。
きっかけは人それぞれですが、自分が感銘を受けた現場を、次は自分自身で築きたくなるというのは特に珍しいことではないと思います。
実際どれくらいの資金を貯めて望んだのか
1000万くらいです。
内訳
◆店舗家賃契約金
◆内装工事費用
◆外壁塗装費用
◆看板
◆初期仕入れ
◆3ヶ月分の運転資金
このような内訳で1000万に設定をしました。
ただし、開店前からトラブルは起きました。
数々のトラブルと失敗
初心者あるあるですが、店舗改装をお願いした仲介業者がかなりの悪徳業者でした。
店舗は
ポイント
◆居抜き物件
◆手前がカウンター6席分くらい
◆奥は小上がりで4人2組くらいが座れる小さな小上がりがある
◆MAX20人弱しか入らない
小さい規模のお店を選びました。
しかし、昭和初期頃に立ったボロボロの物件だったため、内装舗装工事がマストでした。
内装工事費用で結果1000万近く請求され、知識ゼロの私たちは言われるがまま支払ってしまったのです。
手元に残ったのは、新居の家賃分と少しの生活費くらいの金額でした。
若い男女カップルだったからか、余計騙しやすいと思われたかもしれません。
それに本来は何社も見積もりを出させて相見積もりするのが鉄板なのに、それすら知らないレベルで始めた独立開業。
初期費用を抑えようとして失敗

ボロボロの物件や居抜きはオススメしません。
理由は下記にまとめました。

結果、度重なる修繕費用が積み重なり、手元のお金がみるみる消えていきました。
ボロボロ物件と悪徳業者の最悪な組み合わせでハードルが一気に上がったことを今でも覚えています。
なぜ生き残れたのか
良い勉強にはなりましたが、開店前からめちゃくちゃハードルが上がり、「詰み」寸前状態に追いやられてしまいました。
開業日からなんとか日銭を稼ぐことに必死でした。
そんな瀕死状態でもなんとか生き残れたのは
ポイント
◆「借金無し」でスタートした
◆地域密着型のコンセプトがハマった
◆コスパにこだわった
◆お酒が進むような接客スタイルを意識していた
このあたりが理由かと思います。
調子のいい営業マンには注意
飲食店を立ち上げる際
メモ
◆内装工事
◆外壁工事
◆ダクト工事
などの内装工事を依頼する際は悪徳業者に十分注意をしてください。

当時依頼した業者の胡散臭い社長は、
「オープンしたら従業員連れて食べに行きます!」
と言って、そのまま音沙汰も無くバックレました!(笑)
工事して間もなくしてから不良が見つかり、クレームを入れても一切詫びることも無かった最低な業者でした。
また別記事で書きますが、本当に良心的な業者さんにもその後出会えました。
個人店はやり方次第で生き残る業界
個人経営のアットホームな飲食店は希少価値になりつつあると思います。
昨今新型コロナで浮き彫りになったのが、地域密着型の個人店が強く生き残っていることです。
実際私には上に兄二人いますが、兄弟で小さなイタリアン店を営んでおり、今回の新型コロナの騒動でも、なんとか常連さんたちに支えられ、店をたたまずに生き残っています。
色々課題は尽きないものの、大手外食チェーンや、インバウンド客目当てで立ち上げたお店などに比べると、個人経営の飲食店は生き残っているところがかなり多いです。
私が離婚を期に離れた居酒屋も、まだ存在しています。
開業するときは場所も重要

例えば銀座や麻布十番、丸の内の一等地などは資本力のある大企業が占めているため、個人店はほぼ参入できません。

お客さんも大きな駅チカの路面店には隠れ家的な良い個人店が存在してるとも思っていないことが多いので、そういった場所はまず候補から外れます。
開業資金が1000万以下であれば尚更です。
お店選びのチェックポイント
ポイント
◆隠れ家
◆アットホーム
◆地域密着型
私は上記のコンセプトをベースに、下記のポイントを抑えていました。
メモ
◆各駅しか停車しないようなニッチな駅
◆駅から徒歩5分〜7分圏内の物件を探す
◆駅から自宅までの間の帰路途中にあるとベスト
◆開業予算との相談をしながら決めていく
◆現在修行しているお店の内装に近いか
(オペレーションが組みやすいため)
地域密着型の商売を望んでいる場合、駅からそこそこ近くて住宅街に面した場所にしました。
理由はお客さんが酔った時に這ってでも帰れるためです。
飲食店は儲かるのか

結論からいうと、儲かりません。
ただし借金無しで従業員を抱えず、そこそこお客さんの回転がいいなら雇われの時よりは遥かに稼ぎはよくなります。
しかし、飲食店では原価率が他の業種に比べると高いです。
扱うのは
注意ポイント
◆保存が効かない食材
◆開封したら鮮度が落ちるお酒
など、在庫として抱えれないものばかりを扱うので、お客さんが入ってくれてなんぼの商売です。
【差別化】個人店ができること

大手チェーンができて、個人店にできないことで大きいのは価格設定です。
これは当たり前の話で、大手のように「大量に仕入れする代わりに単価を落とす」といったことが個人店には資本力の関係もありできません。
個人店の強みは何だろう
◆お客さんひとりひとりに丁寧な接客ができる
◆マニュアルのような接客をしなくて良い
◆個性的であるほど「売り」になる
◆お客さんとの距離が近くなる
◆カウンター商売の醍醐味を味わえる
◆臨機応変に対応できる
◆常連さんをつくりやすい
◆自分の店のコミュニティー化がしやすい
失敗を恐れるのはどんなことを始めるのもつきものです。
でもこんなノースキルな若僧でも独立してなんとかやっていけたのですからチャンスは大いにあると思います。