みなさんこんにちは。
脱力系ゆるママです。
「食のパラドックス」という本を参考にレクチンについて深堀りした内容を執筆して参りたいと思います。
こんな方々にお届けしています
☑レクチンの毒性について深く知りたい
☑本を読む時間を節約したい
☑しっかり理解した上でレクチンフリー生活を始めたい
目次
穀物と豆類はそれまで人類が出会ってなかった新たなレクチンだった
おおよそ1万年前に、人類は穀物と豆類の農業栽培をはじめました。
それまでの食物に対しては火を用いた加熱処理で多くのレクチンを分解・破壊をして来れました。
当時食べていたのは動物と塊根(さつまいも等)が主だったのですが、氷河期を迎え、寒冷な環境の影響で大きな動物が死に絶えてしまいました。
そこで人類は新たなエネルギー源を探す必要に迫られたのです。
そして辿り着いたのが穀物・豆類の農業栽培でした。
前例が無い全く新しいレクチン
穀物・豆類はいずれも熟した時しか食べられない果物と違い貯蔵ができる優れものでした。
そこから農業革命が起き、穀物と豆はまたたく間に主食になっていきました。
これにより食事の中心となるものは
葉、塊根、いくらかの動物性脂肪から穀物と豆にシフトチェンジしていきました。
しかし穀物と豆が保有するレクチンに対し、人間の体内に潜む微生物たちは未知の存在だったために
・体内細菌
・微生物
・免疫機構
共々対応経験がまったくありませんでした。
ウリ科やナス科は人類最後に出会ったレクチン
穀物と豆類の農業革命の他に、更に新たなレクチンを人類は取り込むことになりました。
欧州人が米大陸に到達し、そこで見つけた新世界の食物を母国に持ち帰りました。
それが
・ウリ科(カボチャ、ズッキーニ)
・ナス科(ナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン)
・マメ科の大半(ピーナッツ、カシューナッツ含む)
・キヌアのような雑穀、チアをはじめとする様々な種
でした。
これらが保有しているレクチンに対しても、もちろん対応経験がなく、たったの500年で対応できる構造にはなり得ませんでした。
レクチンが私たちへ送る攻撃は3つ
実際にレクチンを体内に取り入れるとどのような攻撃をしてくるのでしょうか。
レクチンは3段階の攻撃を戦略を行い、体内のあちこちで悪さをします。
レクチン攻撃その1.腸壁を突破せよ
レクチンの第一使命は「腸管を覆っている腸壁をぶち破ること」です。
腸管にはテニスコート一枚分の表面積があるにも関わらず、厚みは細胞1つ分しかありません。
腸管に入ったレクチン粘膜細胞のタイトジャンクション(密着結合)部分を突破するため、ゾヌリンという化合物を生成します。
それがある種の細胞の受容体に結びつく時に腸壁の細胞間の結合をこじ開けるのです。
腸壁をこじ開けた後、レクチンは周囲の様々な組織に広がっていきます。
レクチン攻撃その2.擬態化して免疫機構を混乱させよ
腸壁を突破したレクチンは異種タンパク質に成り代わることにより、体内のその他のタンパク質とほとんど見分けが付かなくなります。
それにより、身体の免疫機構をすり抜けることが可能となります。
なりすましをしたレクチンの行動
- 細胞の受容体に結合
- ホルモンのように振る舞う
- ホルモンを遮断
これらを行うことにより体内の情報伝達を妨害して混乱を引き起こします。
それにより身体に起きること
・脂肪細胞に無駄な脂肪を溜めさせる
・白血球に自らの身体を攻撃させる
レクチン攻撃その3.細胞同士の連絡を混乱させよ
レクチンは前述した通り、重要な細胞の連絡窓口に取り付き、
・誤った情報を伝える
・正しい情報の伝達を阻害する
このようなことを起こします。
私たちが身に付けた防衛装備は4つ
これまで人類はレクチンに対して加熱処理や加工技術を用いて熟成・発酵させることにより無害化するか、少なくともそのマイナスな働きを体内の働きにより弱める4段階の防衛システムを発達させてきました。
防衛システムその1.粘液や唾液で敵を捕獲
鼻腔の粘膜や唾液はまとめてムコ多糖類と呼ばれており、これらはレクチンを捕獲するために存在します。
(レクチンは糖に結びつきやすいため)
また、食べ物が食道に下りていく際の保護膜にもなります。
防衛システムその2.胃酸の働き
すべてではないですが、胃酸で多くのレクチンを分解します。
防衛システムその3.細菌たちの働き
口内や腸内にいる細菌たちは、レクチンが腸壁に取り付く前に効率良く消化するように進化しています。
例えば、特定のレクチン(米などの穀物)を長期間食べていると、そのレクチンを無害化する体内細菌を生成していることになります。
メモ
そこに久々のレクチンを取り入れた際には細菌たちは既に死に絶えているため上手に消化することができません。
このことから、定期的に適量のレクチンは取り入れておいた方が良いのです。
防衛システムその4.消化管の細胞で作られる様々な粘液
鼻腔、口内、咽頭などの粘膜から肛門までに至る粘液は保護膜として働いてくれています。
これらの粘液は植物性化合物を糖と結合させることにより捕えてレクチンを吸収してくれています。
最終的な防御方法は頭脳にあり
私たちの防衛システムの最後の砦として「頭脳」があります。
これらが可能です。
私はレクチン摂取を極力減らす生活を送る選択をしました。
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